15日は今まで中国で
一番重症ではないかと思うほどの風邪で昼間一日外に出られなかった
夕方6時ごろ
水がなくなったので外に買いにでて戻ってきたら
鍵がないことに気付いた
「そうだ
ジーンズを穿いたら
ポケットにたまたまお金があったから何も考えずコンビニに行ったんだ
鍵は、失くさないように財布につけてある」
「携帯は?ただ、コンビニにいくだけのために携帯など持っていってない」
要するに
鍵もなくお金も数百円分しかなく
ルームメイトに連絡する手段もなく
外に締め出されたのだ
選択肢は2つ
・ルームメイトの働く会社(私の元勤め先)に行く
・このまま待つ
会社に行くのは良いが
他の人に会うのは嫌だ
というよりも行って入れ違いになってしまうともっとやばい
外からだと、マンションの3階が見にくいので
会社にいないとなっても、部屋に帰ってきているとも限らない
結局、ダウンを着ている人が歩く風のある寒い夜
震えながら待つことにした
時計もないので
どれくらいあれから経っているのだろう
寒さをしのぐために
アパートの前にある遊具(健康器具?)で体を動かしていたが
しんどいので力が入らない
それでも寒いよりはましだと思い続けていた
どれくらい時間が経ったか
ポケットに入っていたMP3内の曲数を数えて把握しようかなと考えたときには
すでに限界だった
いつ帰ってくるかわからないルームメイトを待つのが永遠に感じられた
考えたあげく
恥をしのんでルームメイトの行きつけのバーに行くことにした
飲みにではなく、ルームメイトに電話をしてもらうためだ
店員にオーナーはいるかと聞くと
今日は出勤していないとのことだった
しかし代わりに奥さんがいたので彼女に話すことにした
「初めまして。かな・・・実は、○○さんと同じ部屋に住んでるジェンと言います。
実は鍵を部屋に置き忘れてしまったんです。
すみませんが○○さんに電話してもらっていいですか?」
彼女は不審そうに私を見てルームメイトにかけていた
当たり前だろう・・・
話したことない人が客でもない日本人が突然店に来て電話をかけてくれと頼むのだから・・・
電話で話したあと
ルームメイトはすぐに部屋にもどるとのことだった
私がバーから歩いてアパートの下についてすぐ
ルームメイトもタクシーで戻ってきたところだった
部屋に入ったときには8時半
2時間近くも私は遊戯で一人でギコギコと体を動かしていたのかと思うと
情けなく思えてきた
ルームメイトがいてよかった・・・