日本側の窓口の必要性

「スイケンさんは輸入の権利は持っていますか?」

この一言から
また一つの大きな壁が見つかった

帰国直前に
物流会社から突然電話があり中国からの輸出に関しては問題ないが
日本側での輸入者が輸入に関する権利(彼らは輸入権と呼んでいた)が必要なのだという

まとめると
中国で出来た製品を日本のオフィス(倉庫)に送るには下記の3つの間の輸送が必要となる

1、中国の工場 → 中国の港
2、中国の港 → 大阪港
3、大阪港 → スイケンのオフィス(倉庫)

Julie社長の最初の話では
1番から3番まですべて必要項目さえ伝えれば
すべて彼女の物流会社ですることが可能だということだった

最初に問題になったのは
中国からの輸出には窓口と呼ばれる会社が必要だというもの
これは、一部の製品の縫製依頼をした花株式会社がすべての製品請け負ってくれることで解決

必要項目(荷物の量や大きさ・素材)は
各縫製工場と物流会社が直接やりとりをすることで解決

1番に関してはすべてが完了していた
2番は物流会社の担当なので問題なし
3番が問題なのだという

私が当初聞いていた話では
「(Julie社長の会社と提携している)日本の物流会社が日本の港からオフィスまで運んでくれる。」
ということだった

問題は
貿易は
「中国で輸出権を持つ会社(中国側窓口)が日本側で輸入権を持つ会社(中国側窓口)へ送る」
という形式らしい

スイケンはもちろん「輸入権」などというものを持っていない

海外の歌手のCDや映画などは
契約している日本の会社が独占的に輸入しているというのは聞いたことがあるが
一般的な貿易では、日本側で輸入権というものはGoogleで調べても出てこない
(率直にいえばそんなものは日本にあるのか??ということ)

「この日本側の窓口を探して当社(Julie社長の物流会社)に至急教えてください」ということだったのだが
それは、大阪港からオフィスまでの運送は問題ないので
「窓口の代行だけを頼む」ということなのだろうか
それとも、窓口の代行だけではなく
大阪港からオフィスまでの運送も頼まなければならないのだろうか

「日本側の窓口を探しているのですが、担当してもらえますか?」と
日本の物流会社(大手の日通や山九など)に頼めば当然運送もそっちで頼むのが賢いように思う

ちなみに、貿易関連の知り合いに聞いたところ
「輸入の権利のことはよくわからないが、
通常自分でやる場合、日本側の通関に必要な書類を作成(用意)して、
荷物は直接自分で港まで取りに行かなくてはならないはず」
ということだった

帰国直前に物流会社へ支払った2000元(約28000円程度)には
一体何が含まれていたのだろうか

自分の詰めの甘さが露呈した今回の結果に情けなく思う・・・

日本側の窓口が見つからない限り
製品は日本へ送れないということなので
それが早い段階で解決しないためずっと中国の物流倉庫に眠ったままになってしまう

現在、窓口に関してそれは本当に必要なのかを確認中