縫製工場にて初めての問題に直面した
支払いの領収書に関して
「出せない」ということがわかった
それは、工場が嫌がらせでそう言っているのではなく
理由はこうだ
1、 正式な領収書は、会社名でのみ発行可能(個人名は不可)
2、 会社名のほかに、会社の登録番号というのが中国にはあるらしい
それを照合して、中国ではシステム上で領収書が発行される
しかし、スイケンはその番号がない
3、 日本語が入力できない。システム上で領収書が発行されるらしいが日本語には対応していない。「スイケン」はカタカナなので、漢字でも発行できない。
また、手書きの領収書でもよいと話したが
手書きの領収書をどこか他の場所(役所?)に取りにいき、収入印紙やなんやかんやで銀行に行ったりいろいろ手続きが複雑なため、そこまでできないということだった
こちらとしては、必ず領収書が必要になる
取引金額が100万円近くなので
「領収書きれないんですね。はい、わかりました。」とはできない
「日本円でなくてもよい」というのは以前に税務署に行ったときに確認しているのでいいのだが
領収書がないと、税金の申請時に損をすることになる
そこで、話し合いの結果
日本との取引がある生地問屋にて生地を大量に生地を購入したということにして
「縫製代」ではなく「生地代」として別の会社(?)に領収書を発行してもらえることになった
「無理だ」で終わる人に多くあってきた中国にはめずらしく
「無理だ。でもこれならいけそうですがどうですか?」と考えることができる工場長
彼も今までは縫製工場の工場長として
日本から依頼のきたアパレル商社の下請けとしてやっていたのが
突然、私のような若造がこうやってやってきて
初めて個人事業者と取引をし
初めて日本人と直接やり取りしている工場長も器が広いというか
30代のもつ若さゆえの柔軟さを兼ね備えているのだろうなと思い
これからいい関係でいられればと思った