アライバルノーティス(Arrival Notice A/N)

船会社から輸入者へ送られる貨物到着予定通知書のこと。
船会社が、船荷証券(B/L)に記載されている「NotifyParty/ノーティファイパーティー(荷物の受取人)に通知がくる。
この貨物積載船(貨物を載せた船)の入港予定日と貨物の明細を通知する書状をアライバルノーティスという。

これには
・本船名
・入港予定日
・輸入者名
・個数
・ウエート(重さ)
・メジャー(大きさ)
・品名
・船荷証券(B/L)ナンバー
・船積港
・荷卸港
などが記入されています
(製品により省かれている場合もあります)

書類が届くタイミングは、通常、入港日の1週間くらい前にFAXやメールにて届くのだが、
たまに入港(到着)直前に届くこともあるとのこと。

通関業者探し

今日は
「会社のホームページを作る日の予定」が
「通関業者探しの電話の日」になってしまった

事の発端は
「本日の午前中までに窓口の業者がわからないと予定されている5月1日の輸送はできません。」
という物流会社から朝一で来ていたメールだった

5月1日の予定が次の週になることはまだいいのだが
「それによって変更手数料や倉庫の保存期間延長の手数料などが掛るのでは」
「直前のキャンセルという形になって物流会社に追加料金を払わなくてならないのでは」
などという不安から、かなり焦った
(これらに関しては私の心配のし過ぎで結果的にそんなことはなかったのだが。)

早速、
「窓口」の意味の把握から始めた

「輸入権」 → 「輸出入」 → 「税関」 → 「関税」 → 「通関」 → 「通関業者」 → 「個人輸入代行」→etc

というように意味調べから開始

調べていくうちに
窓口(輸入権を持つ会社)というのは中国の概念で
日本では「通関の手続きや処理をできる会社もしくは会社」を指すことがわかった

やはり輸入権というは
キャラクターや有名ブランドのものを輸入するために必要なもので
別にどこのブランドでも、服にキャラクターなど著作権に絡むものがないのであれば
日本では、窓口はだれだろうと問題ないようだ

問題は、通関の手続きを自分ですべてするかどうかであって
それは普通の人はできないということだった

そのために、通関業者というものが存在する
通関士をもつ通関業者が、通関に必要な書類の作成などをしてくれるらしい

「通関業者+運送業者」を探すことにした
(ちなみに、昨日の日報で書いた、Julie社長の物流会社への支払いは「各工場から大阪港まで」の費用だったようだ。)

3社に質問メール(会社ホームページにあるフォームから)したところ、
2社から返答(電話)があった

最初に話した会社は
声の感じから年配の人で
「おまえ、何もしらんのか。必要な書類などを揃えて出直してこい」的な感じがした
こっちは何も分からないから聞いているのに
話し終えたあと、こっちが不愉快になった

この時点で
「日本の営業マンのやる気のなさ」を感じた

中国の人たちは、(客を取るためだとわかってはいるが)
いろいろ頑張って説明をしてくれる

2つ目の会社は
話しやすく、いい感じの人だった

私の状況を説明すると
「窓口が荷物の受け取りなのであれば誰でもできますし、逆にそこを第三者(代理)にするほうが変だしおかしい。
なんかその会社(物流会社)の言ってることはよくわからないですね」と話していた

この会社にお願いすることになった際に
必要な項目や、わからないことはちょくちょく教えてくれた

~輸入申告にとりあえず必要なもの~

・インボイス
・パッキングリスト(どういった製品なのかのスタイル画が日本では必要)
・B/Lコピー(サレンダーB/LというのでOKだそうだ。)
・運賃明細書(物流会社が船のスペースを借り運賃を払ったときの明細)

この会社とはアポをとり
今週の金曜(30日)午後2時に30分程度だけ直接話しを聞きに行くことになった

このあと、窓口はスイケンでいいということと
輸入申告に必要な項目の情報を教えてもらうため
SkypeからJulie社長の物流会社の担当者である楊さんの携帯に連絡

この時点で
「5月1日ではなくて8日にしましょうか」という提案が
楊さんから出たので、あっさりと8日に変更

電話した通関業者曰く
日本がゴールデンウィーク前は忙しく
もし1日に送ると休み中に付く可能性が高く、
その間も通関業者は手続きなど何もできないため危険だということだった
(もちろん税関は動いているが、その手続きの補佐をする通関業者が休みという意味)

楊さんとの電話での内容を再度メールで共有

その後、Julie社長の物流会社と提携している運送会社の連絡先を聞き
そこへも直接に電話

楊さんは
「あそこは港からオフィスまで運ぶ運送会社なので、窓口はできない」と言っていたので避けていたが
考えたら輸入関連の会社で物流をしているのであれば
通関士がいるのでは・・・と思い問い合わせてみると
外注という形だが行っているとのことだった

Julie社長の会社が提携している日本の物流会社を使った方が確かに今後は楽なので
とりあえず、この2社に絞って考えてみようと思う

通関業務とオフィスまでの輸送で
安い方に頼むのは当たり前だが
価格に大差がないのであれば
今後のことも考えて、当初頼む予定だったJulie社長の提携先にしようと思う

サレンダーB/L

サレンダーB/Lとは、元地回収(モトチカイシュウ)されたB/Lのことで、
特別な様式のB/Lがあるわけではありません。

オリジナルB/Lを発行地(積地側)で回収することです。
これにより、揚地側では、オリジナルB/Lの提示(回収)をすることなく貨物を引き取る(=D/O発行)ことができます。
(NYK・TSKの場合は、B/L回収時にオリジナル全通に裏書が必要。)

コンテナ船の登場により船足が速くなったために「船荷証券の危機」といわれる現象が生じ、
それに対する対処法としての一つとして、利用されるようになりました。

港から港までが近い場合、
輸送をする船のほうが書類到着よりも早いために
この書類の到着を待っていては余分な費用と時間がかかることに加え
B/Lの盗難や紛失を恐れてこの方法が考案されました。

通常のB/Lを用いた貨物引取りの手順では、
船会社等により発行されたB/Lは荷送人(輸出者)より荷受人(輸入者)に送付され、
荷受人がB/L面上に記載された陸揚港(目的の港)にてB/Lを提示して貨物の引渡しを受けます。

ところが元地回収の場合、陸揚港はB/L記載のままですが、
B/Lの提示は陸揚港ではなくB/L発行会社の元地すなわち船積地で行われます。

具体的手続きとして、
通常のB/Lが発行された後、
荷送人からの元地回収の依頼により発行されたオリジナルB/L全てに
“SURRENDERED(サレンダード)”
の印が押されます。
(この他に、Telex ReleaseやAccomplishedと表現されている場合も同じ意味となります。)

その際、荷送人の確認の意味で、原則荷送人に裏書きをしてもらいます。
オリジナルB/Lは船会社等に提示(回収)され、荷送人にはFIRST ORIGINALのコピーが証拠として渡されます。
船会社等はサレンダーB/Lであることを、陸揚港に対して電子メール等により連絡をします。
荷受人は必要な諸費用を払うと、
貨物を保税地域から受け取るために必要となるDeliveryOrder(D/O)を発行してもらいます。

サレンダーB/Lは元地で回収されるため、
荷送人にとってはオリジナルB/Lの送付は不要であり、
B/Lコピーを荷受人にFAXするだけでよく、
荷受人もARRIVAL NOTICE上サレンダーB/Lであることを確認できます。
荷受人は輸入貨物を引取るために船会社等に提出する書類はありません。

取扱いの留意点として、
船会社等はサレンダーB/Lを入手後、その連絡を陸揚港の代理店等に連絡しなければなりませんが、
この連絡がスムーズにゆかない場合、元地回収の確認が取れるまで引取りができない問題が発生します。
また、サレンダーB/Lは便利ではありますが、インコタームズや信用状統一規則でも認知されておりませんので、
L/C取引やD/A、D/P取引には原則使用できません。
船会社等、荷送人、荷受人、通関業者等が連絡を取り合って手続きを進めているため、
サレンダーB/Lを使用することにより特に問題の発生はないようですが、
L/C決済での使用等本来のB/L使用条件から逸脱する場合は、
関係者にその使用について予め確認を取る必要があります。

(引用および、分かりやすく一部編集を加えています。)

日本側の窓口の必要性

「スイケンさんは輸入の権利は持っていますか?」

この一言から
また一つの大きな壁が見つかった

帰国直前に
物流会社から突然電話があり中国からの輸出に関しては問題ないが
日本側での輸入者が輸入に関する権利(彼らは輸入権と呼んでいた)が必要なのだという

まとめると
中国で出来た製品を日本のオフィス(倉庫)に送るには下記の3つの間の輸送が必要となる

1、中国の工場 → 中国の港
2、中国の港 → 大阪港
3、大阪港 → スイケンのオフィス(倉庫)

Julie社長の最初の話では
1番から3番まですべて必要項目さえ伝えれば
すべて彼女の物流会社ですることが可能だということだった

最初に問題になったのは
中国からの輸出には窓口と呼ばれる会社が必要だというもの
これは、一部の製品の縫製依頼をした花株式会社がすべての製品請け負ってくれることで解決

必要項目(荷物の量や大きさ・素材)は
各縫製工場と物流会社が直接やりとりをすることで解決

1番に関してはすべてが完了していた
2番は物流会社の担当なので問題なし
3番が問題なのだという

私が当初聞いていた話では
「(Julie社長の会社と提携している)日本の物流会社が日本の港からオフィスまで運んでくれる。」
ということだった

問題は
貿易は
「中国で輸出権を持つ会社(中国側窓口)が日本側で輸入権を持つ会社(中国側窓口)へ送る」
という形式らしい

スイケンはもちろん「輸入権」などというものを持っていない

海外の歌手のCDや映画などは
契約している日本の会社が独占的に輸入しているというのは聞いたことがあるが
一般的な貿易では、日本側で輸入権というものはGoogleで調べても出てこない
(率直にいえばそんなものは日本にあるのか??ということ)

「この日本側の窓口を探して当社(Julie社長の物流会社)に至急教えてください」ということだったのだが
それは、大阪港からオフィスまでの運送は問題ないので
「窓口の代行だけを頼む」ということなのだろうか
それとも、窓口の代行だけではなく
大阪港からオフィスまでの運送も頼まなければならないのだろうか

「日本側の窓口を探しているのですが、担当してもらえますか?」と
日本の物流会社(大手の日通や山九など)に頼めば当然運送もそっちで頼むのが賢いように思う

ちなみに、貿易関連の知り合いに聞いたところ
「輸入の権利のことはよくわからないが、
通常自分でやる場合、日本側の通関に必要な書類を作成(用意)して、
荷物は直接自分で港まで取りに行かなくてはならないはず」
ということだった

帰国直前に物流会社へ支払った2000元(約28000円程度)には
一体何が含まれていたのだろうか

自分の詰めの甘さが露呈した今回の結果に情けなく思う・・・

日本側の窓口が見つからない限り
製品は日本へ送れないということなので
それが早い段階で解決しないためずっと中国の物流倉庫に眠ったままになってしまう

現在、窓口に関してそれは本当に必要なのかを確認中

王工場長からのプリントTシャツに関する返信

昨日、工場長からTシャツへのプリントに関する返信がきた

実は王工場長の縫製工場ではプリントなどはしていない
そこで、工場長の紹介でプリントができる会社を紹介してもらい
直接ではないが間に入りやり取りをしてくれている

シルクプリントなどではなくて
基本的にインクジェットプリントのことして言わないことから
プリントがメインの会社ではないのかなと思う
(詳しくは、こちらを参照)

話はもどり、
王工場長のところで出来たTシャツの上に
実際にプリントしたみたところ
生地がポリエステルとレーヨンの混合生地のため
プリント部分の堅牢度
あまり良くないらしく
洗濯時などに色落ちするかもしれないというメールが来た

もう一つの生地は綿で
「こちらは問題ないと思われる」ということだった

工場長に、
「T/R(ポリエステルとレーヨン)の生地での方は
とりあえず、してしまったものは仕方ないので残りはプリントを中断してもらって
綿生地の方だけ進めてほしい」
ということをメールで伝えた

すると、すぐに電話がかかってきて
「まだ、とりあえず試しの段階だからT/Rの生地のものも本開始はしていない」
とのことだった

製品にプリントしてそれを一回私がチェックしたあと
問題なければ、スタートするということだったらしい

しかし、実はもう工場に行って確認して承認して作ってもらうにも
帰国が今週に迫っているので時間がない

とりあえず、メールの通り
T/Rの生地は中止のまま無地で日本へ出荷
綿の生地は出来たサンプルを写真にとってメールで送ってもらい
問題なければプリント依頼という形にすることにした

もしプリントをするのであれば
中国での振り込みが残っている状態になるので
やるならやることを決めてすぐに額を振り込み
やらないなら今回はそれまでで製造はすべて完了
という形をとることになる

最後の最後で
かなりどたばたしている
本来であれば今週の土曜に日本へ送る予定が
このプリントの関係で来週に延びている

前途多難とはこのことなのだろうが
ま、なんとかやっていくしかないなと思う

★★★おまけ★★★

~工場長からのメールでわかった中国語~
中国語で
「服などへのプリント」は「印花(動詞)」
「堅牢度」は「色牢度」と言うらしい

中国の店舗オーナー夫妻と商品写真撮影

ひとまずサンプルだけを手元に持っていたので
中国での日本人パートナー(奥さんが中国の人)とそれらを撮影することにした

今回作った服の一部はここ中国に置いておく
目的はもちろん中国で売るため

もともとスイケンの発端は
「中国で日本の服を売ったらどうなるだろう」という考えから来ている

すでに奥さんがここで小さいながら売り場を持っている人と
こっちでも売れるか試してみることにしていた

彼は以前の会社では私のチームにいた
「彼」といっても私よりも一回り以上年上なので
「彼」とは言わず、ここでは「爺」としておこう。

実際の今回の進行は
部屋で商品の撮影のみ

下に白いものを引いて地べたに置いて撮影してみたり
壁にかけてみたり
3人でいろいろ試行錯誤しながら行った

実は、彼らの店では
スイケンの服だけでなく
私が去年タイに買いつけに行った服(約50種類)も売るつもりなのだ

その撮影などをしているとあっという間に時間がたった

後半は少し熱っぽくなったので
夕方の4時前にはひとまずお開きにすることにした

爺の家で写真撮影をしていて思ったのが
やはり個人(アマ)で何の知識がない人たちが撮影したものは
実際の雑誌やウェブ店頭にある画像と全然違う

今回の写真を見ていると
「これ、誰が買うのだろう・・・」
それほど差があるのだ

実際のモデルと機材

カメラの撮影テク
画像編集テク

ネットでの販売には
これらが必須なのだろうなと改めて痛感した

王工場長への振り込み

この日は一番大きな振り込み
王工場長への振り込みだった

午前は昨日の引き続きでダウン
午後は少し歩けるようになったので
頑張って外に出て銀行まで行った

比較的大きな額(数十万円単位)にも関わらず
国内の別銀行間の振り込み手数料は15元(200円程度)

ちなみに260元(大体4000円くらい)を振り込んだときは
手数料は7,5元(100円程度)だった

日本ではネットバンキングしかせず
窓口を使っての振り込みをしたことがないが
今後、日本にもどると日本からの送金は
振り込み(海外送金)だけで手数料が1万円ちかく掛る

5回海外送金を行えば
日本と中国を往復する航空券のそれと変わらなくなる

風邪で完全ダウン

15日は今まで中国で
一番重症ではないかと思うほどの風邪で昼間一日外に出られなかった

夕方6時ごろ
水がなくなったので外に買いにでて戻ってきたら
鍵がないことに気付いた

「そうだ
ジーンズを穿いたら
ポケットにたまたまお金があったから何も考えずコンビニに行ったんだ
鍵は、失くさないように財布につけてある」
「携帯は?ただ、コンビニにいくだけのために携帯など持っていってない」

要するに
鍵もなくお金も数百円分しかなく
ルームメイトに連絡する手段もなく
外に締め出されたのだ

選択肢は2つ
・ルームメイトの働く会社(私の元勤め先)に行く
・このまま待つ

会社に行くのは良いが
他の人に会うのは嫌だ
というよりも行って入れ違いになってしまうともっとやばい
外からだと、マンションの3階が見にくいので
会社にいないとなっても、部屋に帰ってきているとも限らない

結局、ダウンを着ている人が歩く風のある寒い夜
震えながら待つことにした

時計もないので
どれくらいあれから経っているのだろう

寒さをしのぐために
アパートの前にある遊具(健康器具?)で体を動かしていたが
しんどいので力が入らない
それでも寒いよりはましだと思い続けていた

どれくらい時間が経ったか
ポケットに入っていたMP3内の曲数を数えて把握しようかなと考えたときには
すでに限界だった

いつ帰ってくるかわからないルームメイトを待つのが永遠に感じられた

考えたあげく
恥をしのんでルームメイトの行きつけのバーに行くことにした
飲みにではなく、ルームメイトに電話をしてもらうためだ

店員にオーナーはいるかと聞くと
今日は出勤していないとのことだった
しかし代わりに奥さんがいたので彼女に話すことにした

「初めまして。かな・・・実は、○○さんと同じ部屋に住んでるジェンと言います。
実は鍵を部屋に置き忘れてしまったんです。
すみませんが○○さんに電話してもらっていいですか?」

彼女は不審そうに私を見てルームメイトにかけていた

当たり前だろう・・・
話したことない人が客でもない日本人が突然店に来て電話をかけてくれと頼むのだから・・・

電話で話したあと
ルームメイトはすぐに部屋にもどるとのことだった

私がバーから歩いてアパートの下についてすぐ
ルームメイトもタクシーで戻ってきたところだった

部屋に入ったときには8時半

2時間近くも私は遊戯で一人でギコギコと体を動かしていたのかと思うと
情けなく思えてきた

ルームメイトがいてよかった・・・

花株式会社への支払い

工場からバスで再び帰ってきて市内に着いたのは午後3時
この日に必ず、花株式会社に行かないといけない理由があった

それは振り込み(縫製代金などの振り込み)だ

朝からずっと背負っているリュックには
人民元の厚さでいえば7cmくらいの札束が入っていた

市内に着きバスを降りるとすぐにタクシーを捕まえ
花株式会社へ向かった

予定では
「花株式会社→朴さんと中国銀行で両替→必要額振り込み→終わり」
という流れだと思っていたら
花株式会社での時間があっという間に4時を過ぎてしまった
どうやら、ふたりで銀行に行くと思っていたら
「お金を直接今から財務に持っていきましょう。」
ということだった

結局、この後、両替をして誰かが会社の口座に振り込むのかどうかはしらないが
私は人民元の現金を直接手渡しすれば終わりのようだった

意外とあっさりとことが済んで拍子抜けだったが
なにより支払いができてよかった

帰りのバスの中で
すでに、歩くのもつらいくらいしんどくなっていた

縫製代金などの振り込み

この日の午後、
2つの振り込みをしに銀行へ向かった

1つ目は人民元で洗濯タグ業者への代金支払い
2つ目は米ドルで花株式会社に振り込み

なぜ中国の銀行(私の口座)にある人民元を
米ドルで中国の会社に振り込むのかというと
花株式会社は貿易の会社も荷っているため米ドル勘定のほうが
税金的に優遇されるのだということを以前聞かされた
そのため、もし私が人民元で払うのであれば代金は少し高くなるのだという

話は戻り、
中国で振り込みをするのは初めてで
ATMでできればいいのに・・・と思いながら行くと
入り口にいる銀行の接客係(?)に
「ATMでは無理です。こちらの用紙に記入して番号札を持ってお待ちください。」
と言われて必要事項を目の前に貼り付けてあったサンプルを見ながら書いた

自分の順番がきて
両方の用紙を出すと
銀行員に
「他通貨での振り込みはこちらではできません。
振込先の中国銀行に直接必要な米ドルを持っていき行ってください。
今、お客様は人民元しかないんですよね?
こちら(私の口座のある銀行)で両替しますか?」
といわれたので
「わかりました。じゃ、とりあえずこの口座にあるお金を
必要な米ドルだけ人民元を替えてください。」
と伝えパスポートを渡した

しばらく待っていると
銀行員が米ドルの束を持って裏から出てきた

ただ、目の前に座るなり
何か難しげな顔で説明をし始めた
彼の話していることは私には難しすぎて理解ができなかった
なにやら中国人の友達はいるか?
いるなら明日その人と来いと言っているように思えたが
いまいちよくわからなかった

そこで、花株式会社の朴さんに電話をして
銀行員が何をいいたいのかを聞いてもらった

内容はこういうことだった

中国では外国人に米ドルを売るのは「一日500ドル(4万7千円くらい)まで」と決まっている
そのため、もし私が振り込みに必要な額を両替するのであれば
何日も銀行に来て一日500ドルずつ両替する必要があるとのことだった
そして、一気にしたいのであれば
中国人の友達ときて、その人にお金を渡して
私のパスポートではなく、その人の身分証で交換をすれば
一気に全額両替ができるとのことだった

朴さんは
「とりあえず、必要な人民元を明日会社に持ってきてください。
部長(朴さんの上司)と話してどうするか決めましょう。」
ということで話がまとまった

中国に外貨に対するそんなルールがあるとは思いもよらなかった