中国側の物流業者とのミーティング

この日は、Julie社長の物流業者とのMTGがあった
MTGと言っても、必要な書類や
スイケンのほうでしなければならないことを
聞きに行くことがメインだった

物流会社のオフィス(そこは営業支店)は税関と同じビルにあって
そこにはたくさんの国際物流会社のオフィスがあった

担当者いわく
「こっちのほうが、資料作ったらすぐに下(税関)に出せにいけて楽なんですよー」
ということだった

たしかに・・・

ただ、国のオフィスがあるビルに
ふつうに他の民間企業がたくさんあるのが変な感じだった

一般貿易で必要な情報
ある程度すでにわかっているのでその情報はデータとして持って行った

スイケンで足りないものは
「窓口」と呼ばれる送り主の会社だった

通常、窓口と呼ばれる会社とスイケンが契約書を結び
それが、日本側に送る際に必要となる

通常、中国の貿易商社が窓口になるのだが
商社を通していない私はそれがない

物流会社曰く
「こちらで探して、手配することはできるが少し高くなると思う」
とのこと

高くなってもやる必要があるなら仕方ない

と思っていたら
担当者が
「ここ(王工場長のところ)で作った製品を、すべてこの花株式会社の商品として申告すれば問題ないんですが、数量が明らかにここ(王工場長のところ)メインだからね・・・」
というので
「貴社のJulie社長の紹介でこの花株式会社でも製品を作ったので、大丈夫なんじゃないですか?」
と、無理を言ってみたら
担当者が
「たしかに。社長同士(物流と花)が知り合いなら、うちの社長を通じて向こうの花株式会社の社長にお願いしてみましょう。」

ということで待つこと10分

王工場長の工場訪問

この日の体調は「絶不調」だった
あきらかに風邪だった
しかし、そんなことは言ってられず

・サンプルを取りにいく
・商品タグを渡し行く
・出来た洗濯タグの説明をしに行く

この3つの目的のために
朝9時に部屋を出発し、前日下調べをしておいたバス停まで30分程度歩いていった

工場にて11時に待ち合わせ
バスで工場に行くのは初めてだが
初めてのことに対してあまり抵抗がでなかったのは風邪のせいだろう
また、前回一度、
通訳なしで一人で訪問しているので
この日も「最低限しないといけないことだけできればいい」という気持ちもあり
あまり一人でも心細くはなかった

バス停の近くまでくると急に工場長から電話があった
電話も初めてのことだったが出ると
「今どこですか?」と聞かれたので
「市内の駅前でバスを待ってます」というと
「そうですか。わかりました。じゃ、11時に」
ということだった

最初掛ってきた瞬間は
「もしかして今日無理になったのかな?」と思ったがそうでもなかった
あとあと、なぜ突然電話をかけてきたのかを聞いたら
工場と市内の中間辺りに工場長がいて車だったので
近くなら工場までのっけていってやろうと思ったらしい

工場までバスと徒歩で約2時間
着いた時は15分ほどすでに11時をすぎていた

到着後、速達で工場に届いていた洗濯タグのABCと
工場で作るときにしようしているABCが違ったので工場長から
「これは数字違うけど、なぜ??」という質問から始まった

洗濯タグの説明をして
サンプルを受け取って
商品タグを渡したときに
「これ・・・名刺の会社で作ったの??高かっただろうに・・・」と言われた

うーーーん
こちらとしてはかなり安く作った気でいたが
高かったのだろうか・・・

ということで、
次は他のタグ専用業者に頼むこととなった
(と言っても紹介してもらったわけではないが・・・)

全部終わると丁度お昼のチャイムが工場に鳴り響いていた

「午後から予定あるの?仕事?ご飯いかない?」と誘われて
「仕事は・・・私が自分で決めますが、ご飯いきましょう」と答えて
一緒にふたりで食べにいくことになった

「工場長が使う車=家の車=主導権は奥さん」で
中は、いかにも女の子の車という感じだった
ちなみに工場長は33だそうだ(前書いたかな・・・)

近くの食堂(社内食堂でない民間の食堂)まで
子供の話や前の仕事の話をした
ご飯はすべて工場長が出してくれてのだが
3品頼んで、すべて多すぎて
一つとして食べきれなかった・・・
もともと食欲もなかったのだが、ふつうに行ってても男2人で食べきれる量ではなく
注文時に2品目を頼むときから
店員に「君たち2人だよね?」と聞かれていた意味がわかった

食事中は
旅行の話
日本の物価の話
がメインだった

といっても
聞きとれていない部分が多かった気もするが・・・

帰りは工場の近くのバス停まで工場長が車で送ってくれた
今回は、これが工場と会う最後となるだろう

次は商品が売れればまた会う事ができる

洗濯ネームなどの中国の価格

洗濯ネームは日本・中国ともに
自社で作っている場合は3日くらいで完成する。

中国へ外注している日本の会社はもう少しかかるようだ

中国で外注しているということは
中国に直接発注すれば安くなるのではという考えから
中国の業者に直接発注することにしたのが以前の記事

値段は格段に安かった
日本では自社生産であってもロット数が
種類ごとに数十枚だと一枚当たりのコスト(単価)が10円~と高くなるが
符料株式会の場合、記載内容が同じでも違っても
そして、何枚頼んでも一枚数円の世界

また値段の次に驚いたのが
スピード

「こんな感じのものを7種類作ってほしいんですが」
と必要事項だけ記載して
サンプル画像を送った瞬間に
次のメールでは「このようなもので大丈夫ですか?これでよければすぐに生産に入れます。」と
ドンピシャのもの(製品ではなく画像ファイル)が完成していた

製品に関する注意点のみ
生地ごとに微調整を兼ねた変更すればOKという完成度

正直、中国をなめていた

問題は言語だが
中国語が出来ずとも
今は英語のやり取りで特に支障はない

洗濯ネーム自体は
どこの業者でもあまり大きな差がなく
そういう点では日本と同じ質で
日本と同じ(もしくはそれ以上?)のスピードであれば
あとは値段だけ

その値段が、ずば抜けて安いのであれば
ここ中国で発注しないのは馬鹿だとも言える

直接いきなりコンタクトしてボられる可能性を考え
最初のコンタクトを中国人のアパレル関係でのプロ(朴さん)を通したのが功をそうしたのかもしれない

他のタグ(すでに製品タグは名刺屋で発注済み)の値段も調査して
こっちのほうがよければ
すべて中国で行えるのかもしれない

というか、言語の壁と
現状の中国での市場価格市場を知っていれば
中国でもやっていけるような気がする

花㈱工場(サンプルチェックと再度生地選び)

7日の朝は体調がすぐれなかったが
午後から工場にサンプルを見にいくことになっていたので薬を飲んで出かけた

午後4時に工場にて担当者と待ち合わせだったが
目的地のある駅を下車したときに同じ電車だったようで駅を出たところで偶然会った

工場につき、まっすぐにサンプル作成室へ通された
完成したサンプルを見た感想は
「さすがですね」
というのが正直な気持ちだった

これまで
王工場長にサンプルを頼んで作ってもらう
スーツを仕立て屋さんに頼んで作ってもらう
そして花株式会社でサンプルを作ってもらう
それぞれ形がないものが
生地を選び、自分の思った(もしくはそれに近い)ものが完成したときは
毎回、多少なりとも感動を覚える

出来たサンプルを担当者の朴さんが
寸法をメジャーでひとつひとつチェックして
それを用紙に記入しているのを横で見ながら
「こうやってチェックをするんだな」と思った

口頭で伝えたことがサンプル作成時に反映されていない部分があったため
その部分を指摘すると、朴さんがサンプル製作の担当者(らしき偉い人)に指示をし
それを下の人へ伝えるとものの数分でその部分の手直しが完了した
その速さに驚いた

サンプルは2種類のタイプだけだったため20分程度で終わり
次は生地選びに入った
前回選んだ生地で足りなくて作れない品に関してはそれようにまた生地を探さなくてはならない
これは、王工場長のとこでも同じだったが
余った生地の中から再び同じ色を探すのは苦労する
同じような色で、同じような織り方で、同じような厚さとなると
そう簡単に見つかるものではない

最初にさまざまなパターンを考慮して
「この色でこんな感じ」というのは頭にいれているのだが
探して探してやっとそれに当てはまる生地が見つかったあと
「ないから、他ので」となると
最初に選んだときよりも更に時間がかかる

今回は一部色を変更することも考慮に入れ探し始め
最終的には、何種類かは色を変えて選ぶこととなった
数色選ぶのに2時間以上の時間を要した

延々と彼女の買い物に付き合わされる彼氏の気分というか・・・

私は別に自分のことなのでいいのだが
担当者の朴さんと朴さんの部下(らしき人)は大変だったと思う
(この生地探しには毎回「すみません・・・」という気持ちになる)

それでも、やはり花株式会社のほうが生地選びは楽だと感じた

いつかはきちんと自分で好きな生地を買って
縫製だけを依頼できるように大きくならなければと思う

洗濯ネームタグ業者の符料株式会社

今日は朴さん(花株式会社の営業副部長)の紹介で
洗濯ネームタグの業者の人の連絡先を教えてもらった

本当は、花株式会社で発注する分と一緒に
王工場長のところで作る服の洗濯ネームタグも発注してほしかったのだが
朴さん曰く
「花株式会社で手配ができるのは花株式会社に発注している分だけ
ただ、紹介という形で業者の連絡先を教えることはできます。」
ということだったので
洗濯ネームタグ業者(ここでは「符料株式会社(仮名)」としておく)の
携帯番号と担当者の名前を教えてもらった

「担当者の劉さんは、中国語か英語が話せます。少しだけ日本語が話せます」
ということだったので日本語に頼りっぱなしだった私はすこし躊躇してしまった

しかし、すでに朴さんから劉さんへ事前連絡があったらしく
劉さんの携帯にメールを送ったらすぐに電話がかかってきた

少し電話で話したのだが
中国なまりの英語で正直相手が何をいっているのか全然わからなかった
(久々に中国の人の話す英語を聞いた気がした・・・)

そこで、「メールで少しやりとりをしましょう。」と伝えると携帯にメールが来た

しかし、今日は符料株式会社の退勤時間間近に連絡を取り合ったため
「続きは明日」という事になった

実際に会って話をする必要がどちらにしても必要なので
今週、時間を取って一度会社を直接見に行きたいと思っている

そのときには今日取りに行ったスーツの初舞台になるのだろうか
(シャツも靴もネクタイもまだないが・・・)

体調管理

ここ数日風邪をひいていた
今も完全に治ったわけではないが
4月に入ってからどたばたとしていて
体調管理をしていなかったのが原因だと思う

不調に気付いたのは2日の午後
悪寒がして喉が痛かった

3日には朝から喉が痛く
鼻が詰まり鼻声だった
体もだるかったため薬を飲んだ

しかし、中国語の授業だけはいこうと思い
2時間の授業を受けたが
正直、ほとんど頭が働かなかった・・・

帰ってからは本を読み
すぐに眠りに着いた

そして4日の朝
やはり体調は戻らず
しかし部屋に居ても気が滅入りそうだったため
お昼を食べに外出
その足で、今カフェに向かい
そのあと、中国語の授業を受けてから
ご飯を食べ
再びカフェでゆっくりしてから
帰宅

有給休暇などない個人事業
やらなかった分だけ前へ進まない
体調管理はきちんとしなければと改めて思った

花株式会社(後半)

花株式会社のオフィスからまずタクシーでモノレールまで移動し
そのあと、40分ほどかけて工場へむかった

花株式会社のもつ3つの工場のうちの1つがそこにある
到着したころには日が傾きかけていた

工場についてすぐに
生地倉庫に案内された

そのときに見た生地は想像以上だった
工場にある(今は眠っている)生地が
王工場長のところを1とすれば
花株式会社は30~40程度あった
また、部長が「ここにあって、もし足りなくてもまた買えばいいだけ」と話していた

生地を見ているときにも
「これは天竺ですね」
「この生地とかはどうですか?」
「この量だと、多分50着は作れますね」
など
副部長の朴さんは一つ一つ生地の説明をしてくれた

生地選びは30分~1時間くらい掛かったが
生地の種類も量も多い分、比較的すんなりと決まった

また、王工場長のところでは諦めていたシャツの生地が見つかった
(作る作らないはコストによりけりだが)

花株式会社の場合
・アクセスが容易
・さまざまな雑務をまとめてしてくれる
・生地の心配はほとんどなし
・日本相手に慣れているため、サンプル作成などはクライアントの意思をくみ取って行うことができる
・小ロットでも製作可能(その分コストは高くなるが)
など
メリットは多いのだが

反面
大きな会社のため費用がかかる
例えば、王工場長の工場では1着500円で作れるものが
ここでは550円する

考えた末
王工場長のとこでは比較的シンプルなものを頼み
花株式会社ではそれ以外を頼むことにしようと思った

また今回の訪問で、
縫製工場以外に
職員の寮・プリントや刺しゅうの作業場などを見学した

すでに2つのタイプのサンプル依頼をしている
サンプル完成は4月7日

花株式会社(前半)

4月に入り最初の日
Julie社長に紹介してもらった会社(縫製工場を持つ会社訪問)を訪れた
(わかりやすいように「花株式会社」とする)

前回の訪問では車で連れて行ってもらいしかも夜だったため
実際に一人で行くとなると場所がわからなかった
名刺に記載している住所を頼りに行ったが
案の定、違うところに着いた・・・

約束の時間は2時
タクシーで降りた場所の近くを歩きまわり探したが見つからず
花株式会社の姜さん(担当者)に電話をかけた
そこから再びタクシーに乗り花株式会社へ
到着したころには2時半だった

今回は姜さんだけではなく
営業副部長と部長の3名だった
説明は担当者と副部長がメインで行い、
部長は日本語ができないため姜さんが通訳をしていた

現状の説明をしたのち
王工場長のところで作れなかった製品を
この花株式会社で一度作ってもらうことになった

生地は工場にあるものを使ってもよいということだったため
このあと、すぐに工場に生地選びにいくことになった

(後半へ続く)

金英子装飾

以前メーカータグを依頼した印刷業者
「金英子装飾」へ完成したサンプルを確認しに行った
ローカルの業者のため日本語は通じないが
私の拙い中国語もがんばって理解してくれようとしてくれる(ように感じる)

花株式会社で発注する製品の分も今回一気に作成してもらうことにしたため
発注数が前回話した倍になった

100枚(=1セット)で40元(これは領収書なし)
1000枚で100枚当たり32元になる
それに穴開けに30元
「32元(100枚)×10倍(1000枚)+30元=350元(4800円程度)」
というのが前回まで

で、交渉の結果
2000枚で穴あけ込で
550元(7500円程度)にしてもらった

[550元- 30元(穴あけ)]÷20セット=26元(1セット100枚当たり)

普通に1セットだと40元(550円程度)が
交渉でセット当たり26元(360円程度)までさがった

しかし、正式な領収書は出せず
中国の正式な領収書を出すなら1セット35元(480円程度)以下には下げれないとのこと
そのかわり、手書き(市の証明印付き)の領収書を書いてもらった
これで、大丈夫なのかは次回日本に帰った時に
税務署に確認するしかないが
多分大丈夫だろう

メーカータグ試作発注

昨日、日曜日は
名刺を作った以前の業者にメーカータグのサンプルを作ってもらいにいった

サンプルと言っても
100枚単位での発注はかならずしないといけないので
一度100枚で作ってみて
それでいけるなら一気に残りの必要分を生産することにした

交渉の結果
通常100枚で40元(550円程度)のところ
もし1000枚以上であれば100枚当たり32元(440円程度)にしてくれるらしい

また、タグなので
紐を通す穴が必要だと話したところ
何枚でも30元でしてくれるとのこと
なので、例えば1000枚だと
32元(100枚)×10倍(1000枚)+30元=350元(4800円程度)
となる

今月31日にとりあえず
最初のサンプルと考えている100枚が出来るということだが
その日は取りに行けそうにないので
来月4月1日に見にいく

その時は一人だろうな・・・
また使いそうな中国語を予習していかなければ・・・